歯周病の口臭は治る|歯科医が教える根本治療と再発させない3つの習慣

毎日丁寧に歯磨きをしているのに口臭が気になるなら、その原因は歯周病かもしれません。
歯周病による口臭は、歯ブラシが届かない歯周ポケットの奥深くにある細菌や膿が原因です。
そのため、ご自宅でのセルフケアだけでは根本的な解決が難しいことを理解しておく必要があります。
なおみ毎日丁寧に磨いていれば、本当に歯周病の口臭が治るのでしょうか?
青木院長歯科医院での専門的な治療と正しい習慣で、きつい歯周病の口臭は根本から改善できます
- 歯周病による口臭の具体的な原因と独特の臭いの特徴
- ご自宅のセルフケアだけでは歯周病の口臭が治らない根本的な理由
- 自分の口臭が歯周病によるものか判断するセルフチェック方法
- 歯科医院で受けられる歯周病の本格治療と、口臭を再発させない3つの習慣
歯周病の口臭がセルフケアで治らない根本的な理由

「毎日丁寧に歯磨きをしているのに、口臭が改善されない…」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そのしつこい口臭は、歯周病が原因の可能性があります。
歯周病による口臭は、臭いの発生源が歯ブラシの届かない歯茎の奥深くにあるため、ご自宅のケアだけでは根本的な解決が難しいのです。
なぜセルフケアだけでは歯周病の口臭を断ち切れないのか、その根本的な理由を解説します。
臭いの元は歯茎の奥に潜む細菌の塊
歯周病による口臭の直接的な原因は、歯周病菌をはじめとする細菌が作り出す「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスです。
このガスは、細菌が口の中に残った食べかすや剥がれた粘膜などのタンパク質を分解する際に発生します。
特に「メチルメルカプタン」という成分は、わずか0.0000005%の濃度でも腐った玉ねぎのような強烈な悪臭として感知されることが知られています。
なおみ毎日歯磨きしているのに、細菌がいるってことですか?
青木院長はい、歯周病菌は歯と歯茎の境目にある「プラーク(歯垢)」というネバネバした塊の中に、無数に潜んでいます。
このプラークこそが臭いの元凶であり、セルフケアで完全に取り除くことには限界があります。
歯ブラシでは届かない「歯周ポケット」の存在
歯周病が進行すると、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる深い溝ができます。
健康な歯茎の溝の深さは1~2mm程度ですが、歯周病になると3~5mmと深くなっていきます。
問題なのは、この深くなった歯周ポケットの奥です。
歯ブラシの毛先が届くのは、せいぜい溝の深さが3mm程度までと言われています。
つまり、それより深い場所にあるプラークや、それが硬くなった歯石は、ご自身では絶対に除去できません。
| 状態 | 歯周ポケットの深さ | セルフケアの可否 |
|---|---|---|
| 健康 | 1~2mm | 可能 |
| 歯肉炎 | 2~3mm | 部分的に可能 |
| 軽度歯周病 | 3~5mm | 困難 |
| 中等度~重度歯周病 | 4mm以上 | 不可能 |
このように、歯ブラシが届かない安全地帯で細菌が繁殖し続けるため、いくら表面を磨いても臭いがなくならないというわけです。
歯磨き粉や洗口液は一時的な効果のみ
殺菌成分入りの歯磨き粉や爽やかな香りの洗口液(マウスウォッシュ)は、一時的にお口の中をすっきりさせてくれます。
しかし、これは口臭の原因を根本から取り除いているわけではなく、あくまで臭いを一時的に覆い隠している(マスキングしている)状態です。
多くの洗口液の効果は、長くても数時間程度しか持続しないのが実情です。
臭いの発生源である歯周ポケットの奥深くのプラークや歯石が残っている限り、時間が経てばすぐに元の不快な臭いが戻ってきてしまいます。
なおみじゃあ、殺菌成分が入っていても意味がないのですか?
青木院長プラークの表面にいる細菌を減らす効果は期待できますが、歯石のように硬くなった塊の内部や、歯周ポケットの奥深くにいる細菌までは届きません
毎日のケアの補助としては有効ですが、歯磨き粉や洗口液だけでは歯周病の口臭を治すことはできないと理解しておくことが大切です。
進行すると発生する膿による強い悪臭
歯周病がさらに進行して重症化すると、歯茎の内部で強い炎症が起こり、「膿(うみ)」が作られるようになります。
これは「歯槽膿漏(しそうのうろう)」とも呼ばれる状態で、死んだ細菌や白血球の死骸などが混ざったものです。
この膿の中には、口臭の主成分であるメチルメルカプタンが大量に含まれており、独特の生臭い、ドブのような強い悪臭を放ちます。
歯茎を押すと白い膿が出てきたり、常に口の中がネバネバして嫌な味がしたりするのは、この状態のサインといえます。
なおみ歯茎から膿が出るなんて、相当悪いってことですよね…
青木院長その通りです。膿が出ている状態は、歯を支える骨が溶かされているサインでもあり、放置すると歯が抜けてしまう危険性が高まります
この段階になると、セルフケアでの改善はまず不可能です。
一刻も早く歯科医院で専門的な治療を受け、炎症と臭いの元を断ち切る必要があります。
もしかして歯周病?不快な口臭の特徴とセルフチェック

歯周病が原因の口臭には、他の口臭とは異なる特徴があります。
まずはご自身の状態を客観的に把握するために、自分では気づきにくい口臭のサインを早期に発見することが大切です。
もし当てはまる項目があれば、それは身体が発している重要なサインかもしれません。
これからご紹介する特有の匂いや、ご自身で簡単にできるチェック方法、口臭以外の症状を確認してみましょう。
腐った玉ねぎやドブに例えられる特有の匂い
歯周病による口臭は、単なる食べかすの臭いとは全く異なります。
「腐った玉ねぎ」や「生ゴミ」「ドブの匂い」などと表現される、特有の不快な腐敗臭が大きな特徴です。
この強烈な臭いは、歯周病が進行し、歯茎の内部で炎症や組織の破壊が進んでいることを示唆します。
特に血生臭い匂いが混じる場合は、歯茎からの出血を伴っている可能性が高い状態です。
なおみマスクをしていても、自分の口臭が気になる時があるんです…
青木院長その不快な臭いは、歯周病が進行しているサインかもしれません
ご自身では鼻が慣れてしまい気づきにくいことも多いですが、周囲の人には不快感を与えてしまうデリケートな問題です。
このような特有の臭いを感じたら、歯茎の内部で問題が起きている証拠と捉える必要があります。
揮発性硫黄化合物(VSC)というガスの正体
揮発性硫黄化合物(VSC)とは、歯周病菌をはじめとする口の中の細菌が、剥がれ落ちた粘膜や食べかすに含まれるタンパク質を分解する際に発生させる、口臭の主な原因となるガスのことです。
この揮発性硫黄化合物には複数の種類が存在し、硫化水素(腐った卵のような匂い)とメチルメルカプタン(腐った玉ねぎのような匂い)の2種類が、VSCの約9割を占めています。
歯周病が進行すると、特に悪臭の強いメチルメルカプタンの割合が増加する傾向にあります。
これらのガスが口臭の直接的な原因物質であるため、その発生源である細菌の塊、つまりプラークや歯石を取り除くことが根本的な口臭対策になります。
唾液やデンタルフロスの匂いで確認する方法
ご自身の口臭が歯周病によるものか気になる場合、客観的に自分の口臭を知るための簡単なセルフチェックが有効です。
特別な道具は必要なく、誰でもすぐに試すことができます。
いくつかの方法を試すことで、口臭の有無や、特に臭いが強い場所を特定する手がかりになります。
毎日の歯磨きのついでに確認する習慣をつけると、お口の変化に気づきやすくなるでしょう。
| チェック方法 | 手順 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 唾液の匂い | 清潔な指や手首を舐め、乾いてから匂いを嗅ぐ | 生臭さや酸っぱい匂いの有無 |
| デンタルフロスの匂い | 歯間にフロスを通し、その匂いを嗅ぐ | 特定の箇所からの強い悪臭の有無 |
| コップや袋を使う | コップやビニール袋に息を吐き入れ、一度閉じてから匂いを嗅ぐ | 客観的な自分の息の匂い |
特にデンタルフロスのチェックで奥歯など特定の場所から強い臭いがする場合、そこに汚れが溜まり、歯周病が潜んでいる可能性が高いと考えられます。
口臭以外に現れる歯茎からの出血や腫れなどのサイン
口臭は自分では気づきにくい場合がありますが、歯茎からの出血や腫れは、より分かりやすい歯周病の危険信号です。
口臭以外にも、お口の中に現れる変化に注意を向けることが、歯周病の早期発見につながります。
例えば、朝起きた時の口の中のネバつきや、歯が長くなったように見える(歯肉退縮)など、5つ以上のサインが考えられます。
これらは歯周病が静かに進行している証拠です。
| チェック項目 | 症状 |
|---|---|
| 歯磨きの時 | 歯茎から血が出る |
| 歯茎の状態 | 赤く腫れている、ブヨブヨしている |
| 口の中の感覚 | 朝起きるとネバネバする |
| 歯の状態 | 歯が長くなったように見える、歯と歯の間に隙間ができた |
| 食事の時 | 硬いものが噛みにくい、歯が浮いた感じがする |
| その他 | 歯茎から膿が出る |
これらのサインが一つでも当てはまる方は、口臭の原因が歯周病である可能性が濃厚です。
自己判断で放置せず、できるだけ早く歯科医院で専門家の診察を受けることが、お口の健康を守るために重要になります。
口臭を再発させないための3つの習慣

歯科医院での治療によって口臭が改善された後、その健康な状態を維持し続けることが最も重要になります。
治療で一度きれいになったお口の環境も、日々のケアを怠ると細菌が再び繁殖し、口臭が再発してしまうからです。
そのために欠かせないのが、「毎日の丁寧な歯磨き」「デンタルフロスや歯間ブラシの併用」「歯科医院での定期的なメンテナンス」という3つの習慣です。
これらの習慣を生活にしっかりと取り入れることで、不快な口臭の再発を防ぎ、長期的に健康なお口を保つことができます。
習慣1-プラークを残さない毎日の丁寧な歯磨き
口臭の直接的な原因となるプラーク(歯垢)は、食べかすではなく細菌の塊です。
このネバネバしたプラークを毎日の歯磨きで物理的に除去することが、口臭対策の基本となります。
特に、歯周病が進行しやすい「歯と歯茎の境目」や「奥歯の噛み合わせの溝」は、プラークが残りやすい場所なので意識して磨く必要があります。
歯ブラシを軽く持ち、1本の歯に対して20回程度を目安に小刻みに動かすことで、効果的にプラークを除去できます。
なおみ毎日磨いているのに、どうしてプラークが残ってしまうのでしょうか?
青木院長ご自身では磨けている「つもり」でも、無意識の癖で磨き残しができてしまうことが多いのです
| プラークを残さない歯磨きのコツ |
|---|
| 歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握る |
| 歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てる |
| 5mm~10mm程度の幅で小刻みに動かす |
| 磨きにくい奥歯から始め、磨く順番を決めておく |
毎日の歯磨きを「作業」で終わらせず、1本1本の歯を意識して丁寧に行うことが、口臭を再発させないための重要な第一歩です。
習慣2-デンタルフロスや歯間ブラシの併用
実は、歯ブラシだけで除去できる歯の表面のプラークは、全体の約60%しかありません。
残りの40%は、歯と歯の間に潜んでいます。
この歯間部のプラークこそが、きつい口臭を発生させる温床となるのです。
そのため、歯ブラシと合わせてデンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用することが、口臭予防には欠かせません。
なおみフロスを使うと血が出ることがあって、使うのが少し怖いです…
青木院長それは歯茎が炎症を起こしているサインです。出血を恐れずに優しく続けることで、歯茎の状態が改善し、出血しなくなりますよ
| 歯間清掃用具の種類と選び方 |
|---|
| 種類 |
| デンタルフロス |
| 歯間ブラシ |
1日1回、特に汚れが溜まりやすい就寝前の歯磨きの際に歯間ケアを取り入れるだけで、口臭の原因菌を大幅に減らすことができます。
習慣3-歯科医院での定期的なメンテナンス
毎日のセルフケアを丁寧に行っていても、少しずつ残ってしまったプラークは、やがて歯石という硬い石のような塊に変化します。
歯石の表面はザラザラしているため、さらに細菌が付着しやすくなる悪循環を生み出します。
一度付着してしまった歯石は、ご自身の歯ブラシでは絶対に除去できません。
歯科医院での定期的なメンテナンスでは、この歯石や、細菌が強固に集まって形成される「バイオフィルム」という膜を専門的な器具で徹底的に除去します。
なおみ治療が終わったのに、また歯医者さんに通う必要があるのですか?
青木院長はい、良い状態を維持し、万が一の再発をいち早く見つけるために、プロによるケアが不可欠なのです
歯周病のリスクに応じて異なりますが、一般的には3ヶ月〜半年に1回のペースでプロフェッショナルケアを受けることが推奨されます。
| 歯科医院での定期メンテナンスの内容 |
|---|
| 歯周ポケットの深さや出血の有無のチェック |
| 専門の機械を使った歯石やバイオフィルムの除去(PMTC) |
| 現在のお口の状態に合わせた歯磨き方法の指導 |
| 虫歯やその他の異常の早期発見と早期対応 |
歯科医院での定期メンテナンスは、口臭の再発を防ぐための「守りのケア」です。
お口全体の健康を長期的に維持するための、最も確実な方法といえます。
歯科医院で受ける本格的な歯周病口臭治療

ご自宅でのセルフケアだけでは届かない、口臭の根本原因を断ち切るためには、歯科医院での専門的な治療が不可欠です。
歯周病が原因のきつい口臭は、臭いの元となる歯周ポケットの奥深くを徹底的にきれいにすることで改善されます。
歯科医院では、歯周病の進行度に合わせて、一人ひとりに最適な治療計画を立てていきます。
これから、歯科医院で行われる代表的な歯周病治療について、順番に解説します。
歯石やプラークを徹底的に除去するスケーリング
スケーリングとは、歯の表面や歯茎の境目に付着したプラーク(細菌の塊)や歯石を、専用の器具を使って取り除く基本的な歯周病治療です。
歯石は歯磨きでは絶対に取ることができない、硬い石のようなものです。
歯石の表面はザラザラしているため、さらにプラークが付着しやすくなる悪循環を生み出します。
超音波の振動で歯石を粉砕する「超音波スケーラー」などを用いて、口臭の直接的な原因となるこれらの汚れを物理的に除去します。
初期の歯周病であれば、スケーリングと毎日の丁寧な歯磨きだけで、歯茎からの出血や口臭が大きく改善されることもあります。
なおみ痛みはありますか?
青木院長痛みはほとんどありませんが、歯茎の状態によっては少ししみることもあります。その際は器具の調整も可能ですのでご安心ください
この治療を受けることで、お口の中のネバつきが減り、さっぱりとした感覚を取り戻すことが期待できます。
歯茎の奥深くをきれいにするSRP(スケーリング・ルートプレーニング)
SRPとは「スケーリング・ルートプレーニング」の略で、歯周ポケットの奥深く、歯の根(ルート)の部分にこびりついた歯石や汚染された歯の表面を滑らか(プレーニング)にする治療法です。
スケーリングよりも、さらに深い部分へのアプローチとなります。
歯周病が進行し、歯周ポケットが4mm以上の深さになると、SRPが必要になるケースが多くなります。
この治療は歯茎の中を触るため、通常は局所麻酔をしてから行います。
歯の根の表面をツルツルに仕上げることで、歯周病菌が再び付着しにくい環境を整え、歯茎の治癒を促進します。
なおみ治療には何回くらい通う必要がありますか?
青木院長お口の中をいくつかのブロックに分け、1〜4回程度に分けて行うのが一般的です
SRPは、歯周病の進行を食い止め、口臭を根本から改善するために非常に重要な治療です。
歯周病の進行度に応じた治療法の選択
歯周病の治療は、すべての患者さんで同じではありません。
レントゲン撮影や歯周ポケットの深さを測定する検査などを行い、一人ひとりの歯周病の進行度に合わせて最適な治療法を選択することが重要です。
例えば、初期段階であればスケーリングと歯磨き指導で改善が見込めます。
しかし、中等度以上に進行している場合はSRPが必須となり、さらに重度になると、歯茎を切開して歯石を除去する歯周外科治療が必要になることもあります。
| 進行度 | 主な症状 | 主な治療法 |
|---|---|---|
| 軽度 | 歯茎の腫れ・出血 | スケーリング、歯磨き指導 |
| 中等度 | 歯周ポケットが深くなる、歯が少し動く | スケーリング、SRP |
| 重度 | 歯が大きく動く、膿が出る | SRP、歯周外科治療、再生療法 |
ご自身の症状がどの段階にあるのかを正確に把握し、適切な治療を受けることが、口臭改善と歯を守るための第一歩です。
健康な状態を維持するためのプロフェッショナルケア
歯周病治療によってお口の状態が改善しても、それで終わりではありません。
歯周病は再発しやすい病気であるため、治療後の良好な状態を維持するための定期的なメンテナンスが何よりも大切になります。
セルフケアでは取り除けない汚れを定期的に除去し、再発の兆候がないかをチェックするために、お口の状態に応じて3ヶ月から6ヶ月に1回は歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることが推奨されます。
メンテナンスでは、専門家によるクリーニング(PMTC)や歯周ポケットの検査、歯磨きの再確認などを行います。
なおみメンテナンスではどんなことをするのですか?
青木院長毎日の歯磨きでは落としきれない汚れの除去や、歯茎の状態のチェックなど、お口の健康を総合的に確認します
定期的なメンテナンスを続けることが、口臭の再発を防ぎ、将来にわたってご自身の歯を長く健康に保つための鍵となります。
よくある質問(FAQ)
- 歯周病の治療は痛いですか?歯茎を触られるのが怖いです。
-
歯石を取る治療では少ししみることもありますが、痛みはほとんどありません。
歯茎の奥深くをきれいにする治療では、痛みを感じないように麻酔を使いますのでご安心ください。
歯科医院では、できるだけ痛みを感じないよう配慮して治療を進めます。
- 歯周病によるきつい口臭は、治療を始めたらどのくらいで改善しますか?
-
症状の進行度によりますが、歯石やプラークを除去する初期の治療を受ければ、多くの方は数週間で歯茎からの出血が減り、口臭の改善を実感できます。
根本的な治療と健康な状態を維持するには、数ヶ月以上かかることもあります。
- 歯周病の口臭治療に保険は適用されますか?
-
基本的な歯周病治療である、検査、歯石除去、歯磨き指導などは健康保険が適用されます。
ただし、より見た目を良くするための処置や、特殊な再生治療など一部の治療は自費になる場合があります。
詳しくは治療を始める前に歯医者で確認しましょう。
- 口臭の原因は歯周病以外にもありますか?
-
はい、あります。
大きな虫歯や合わない被せ物、舌の汚れ、唾液の減少なども口臭の大きな原因です。
また、鼻や喉の病気、内臓の不調が原因で口臭が発生するケースもありますので、口臭 歯周病 以外が疑われる場合は専門医への相談も必要になります。
- 歯周病は家族にうつりますか?
-
歯周病そのものが風邪のように感染するわけではありません。
しかし、原因となる細菌は、キスや食器の共有など、唾液を介して人から人へうつる可能性があります。
ご家族のお口の健康を守るためにも、まずはご自身の治療をしっかり行うことが大切です。
- 殺菌効果のあるマウスウォッシュを使えば、口臭は治せますか?
-
マウスウォッシュは一時的に口の中の細菌を減らし爽快感を得られますが、それだけで歯周病の口臭を治すことはできません。
臭いの根本原因である歯石や歯周ポケットの奥の細菌は、歯磨きと歯科医院の専門的な治療でしか除去できないからです。
セルフケアの補助として使用してください。
- 歯茎から膿が出てきて、ドブの匂いがします。どうすれば良いですか?
-
歯茎から膿が出るのは、歯周病がかなり進行している危険なサインです。
放置しても自然には治らないため、歯を支える骨が溶けてしまう前に、一刻も早く歯科医院を受診してください。
口臭 歯周病 膿の状態をご自身で解決しようとせず、専門家の治療を受けましょう。
- 歯周病の匂いは、なぜ自分では気づきにくいのですか?
-
人の鼻は同じ匂いを長く嗅いでいると、その匂いに慣れてしまう性質(嗅覚疲労)があります。
そのため、ご自身の慢性的な口臭には気づきにくいのです。
歯周病 匂い 自分では分かりにくいため、ご家族に確認してもらったり、記事で紹介したセルフチェックを定期的に行ったりするのが良いでしょう。
まとめ
毎日丁寧に歯磨きを続けても口臭が気になる場合、その原因は歯ブラシでは届かない歯周ポケット奥深くの細菌や膿にあります。
ご自宅のケアでは届かない口臭の根本原因から、歯科医院での解決策、そして再発させないための習慣についてご説明します。
- 歯周病の口臭は、歯周ポケットの奥に潜む細菌(VSC)や膿が根本原因
- セルフケアでは一時的な対処にしかならず、根本的な改善には専門治療が不可欠
- 歯科医院では、進行度に応じた歯石・プラーク除去(スケーリング、SRP)で口臭の元を断つ
- 治療後も丁寧なブラッシング、歯間清掃、定期メンテナンスで口臭の再発を予防する
ご自身の口臭が歯周病によるものか気になる方は、どうぞお一人で抱え込まず、一度歯科医院にご相談ください。
専門家と一緒に、清潔で自信のもてるお口を取り戻しましょう。
歯周病治療3週間集中プログラムの症例一覧






